大石燃料有限会社 代表 大石明弘
1979年6月生まれ
静岡県出身
亜細亜大学卒
メッセージ
地域に根差してプロパンガスを販売する先代たちの姿を、私は子供のから見ていました。
しかし大学卒業後、大石燃料にはすぐに入社せず、登山の雑誌『山と渓谷』編集部で働きながら、アルピニスト野口健さんらと登山を行っていました。
日本アルプスからエベレストまで様々な山々の登攀を行っていましたが、そこで実感したのは「炎の大切さ」でした。
高所の吹雪の中、一日を終えてテントの中に入っても、寒気で落ち着くことはできません。
しかし、そこでガスバーナーをたくと一瞬でテントの中がすぐに温まり、熱い食事をとることができます。
そして、パートナーたちとの会話もはかどり、翌日、さらなる高みに向かおうという気持ちになれました。
登山は、自然のリスクと隣り合わせだった昔の人々の生活に近いものなのかもしれません。
太古の時代から炎は、食事を作るためだけではなく、人と関わり合いや、ポジティブな気持ちを作るうえで、なくてはならない存在だったのだと思います。
しかし、私が大石燃料で働きはじめた2000年代半ばから、日本では炎を使わずとも、電子機器だけで生活が成り立つようになりました。
今では、ほとんど炎を見ることなく育った子どもも少なくないようです。
しかし慣れ親しんだ炎を捨ててしまうことは、正しい選択でしょうか?
私には、連綿とつなげられてきた根源的な何かが失われ、逆に大きなリスクをとろうとしている気がしてなりません。
山に入れば、誰もが「炎」は、人にとって不可欠なものだと感じることでしょう。
山だけでなく、むき出しの自然が襲い掛かる災害時などは、そのことを実感するかもしれません。
たしかに炎は二酸化炭素を発生させるためカーボン削減を目指す現在には、そぐわない要素もあります。
しかしCO2だけでなく、人が生きていくこと自体が、環境に負荷を与えているのです。
100かゼロかの二極化で考えることは現実的ではないのかもしれません。
だとすれば、必要なものを消費しながらも、環境負荷を最小限に抑え、いかに持続可能な社会を作っていくかが重要なのだと思います。
そこで弊社は、炎に自然エネルギーを掛け合わせた「ベストミックス」のエネルギーをお客様にご提供したいと考えております。
ライフスタイルに合わせた機器で「ベストミックス」エネルギーを使えば、それがエネルギー使用の最も少ない暮らし方になります。
さらには、森林による二酸化炭素吸収などを促進させるため、林業の方や環境保護活動家とコラボレーションした活動も行っていきます。
そして、ご家庭にLPガスをお届けしながら、暮らしのお困りごとも解決していきます。
エベレストでの私の体験と、ベストミックス・エネルギーのノウハウを掛け合わせたサービス=「エネ・ベスト」を地域密着型でお客様にお届けできればと思っています。